私たちの街の『公共施設』を活かすために/古賀市社会教育施設使用料減額団体登録制度がまもなく開始!説明会は4/23

税金を原資として、お金を民間非営利の団体に補い、助けてくれる制度(補助)に加え、本来徴収するはずの利用料を減免・減額してあげる制度も、近々リニューアルされて登場します。

それが「古賀市社会教育施設使用料減額団体登録制度」。

古賀市の公共施設のうち、社会教育施設とされる「古賀市生涯学習センター(中央公民館+歴史資料館+図書館)」「古賀市民体育館」「古賀市球技場」「古賀市武道館」「古賀市立学校体育施設(市内小中学校の学校施設の運動場・体育館・弓道場)」については、使い方によっては使用料が発生します。

ただ、次世代に伝え残したいものがある、すなわち教育には投資したいという古賀市教育委員会さんや古賀市役所さんの思いもあって、所定の条件を満たすような団体(市として投資するに値する団体)の利用の場合には、その利用料を一部減額する制度もあります。

今までもそうした制度はあるのですが、生涯学習センターもできることだし、時代に合わせてリニューアルしようってことで新しい制度が誕生しようとしています。

その説明会が4月23日。

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生涯学習センターはじめいろいろな対象施設を活用して、学んだことを暮らしやまちづくりにつなげてみたい!そのためにしっかり使いこなしたい!と思っている方は、一度、説明会に参加してみるといいかもです。

ただ、誰も彼も減免・減額が行われるわけではないですし、むしろしっかり利用料を払ったほうが、先々の設備の更新・拡充も進むでしょうから、どうやらそれなりのルールがありそうです。

詳しくは4月23日の説明会で。

以下、私たちもまだ知らないですけど、今までの「気配」から…。

どういう団体が対象になるの?

そもそも個人は対象外

施設を利用した結果、一緒に利用した人々や、そこで学んだことを持ち帰ることでさらに周囲の方々を巻き込んで、社会にとっていい効果が波及していくことが期待されるなら、税金を原資に減免・減額を行う意味があるというもの。なんで、一人で歌の練習とか踊りの練習とかの研鑽を積む場合は、利用料を払って施設を借りるか、またはご自宅でどうぞ、ということです。

なお、勉強の場合は、中央公民館に自習室があるのでそちらをお使いくださいとのこと。

営利を目的とした活動や事業者さんは対象外

古賀にある公共施設として、公民館やスポーツ施設は、古賀の企業に勤めている方々の福利厚生に使われていたり、古賀を勤務先とする採用面接会場や各種の会議・コンベンション会場として使われていたりしています。

営利を目的とした活動や、それを追及する事業者さん(個人事業主さんとか、株式会社とか)は、どんどん正規の値段で払って、どんどん利用して、古賀を元気にしてもらいたいところですが、そもそもの活動が事業者さんの利益の追求であり、その利益の分配としての株主さんへの配当や従業員さんへの所得に転化されていくものなので、転化するならむしろ施設の利用料を正規料金でぜひ払っていただいて、「市民」に還元してよねってことで、減免・減額の対象にはならないそうです。

少なくとも「非営利」を目的とした活動や事業者であること

団体として活動していくからには、なんだかんだいってお金がかかります。書類をひとつとっても、書いたり、届けたり、受け取ったり、捨てたり。それらになんだかんだ費用がかかります。

費用がかかるので、それを維持するために、会員として団体に所属してもらうために会費があったり、公共施設を借りて各種のイベントを行って参加費をいただいたり、そのイベントの告知チラシ等に広告協賛を地元の企業さんに広告費や賛助会員費としていただいたり…。

そうした非営利なりに収入を確保する努力を積み重ねる活動があります。また、非営利になりに収入から支出を引いたらプラスになることもあるわけですが、そうしたときに分配をしないで、次の活動につなげるために団体の中に残して活かす、そんな努力を重ねていく団体が新制度の基本的な条件です。

なんで、とりあえず「非営利」として運営していることが示せるような、予算・決算を団体の中で行っていることがまずは必要です。

団体内だけじゃなく、社会に広く意味があるように取り組んでいること

準備段階の資料では、こんな表現がありました。

対象団体として登録できるものは、団体の活動目的を達成するための活動内容が継続的かつ計画的に実施でき、その成果が団体構成員のみではなく、多くの市民に還元されるものであるかを審査する。

団体活動による便益の範囲が個人やその団体のみに限定され、公共性、公益性の観点から妥当でないと判断された場合は該当しないものとする。

むつかしーですねー。

別の表現をすると、『身内で楽しむだけだったら割引しなくてもいいよね(はーと)』『次世代に繋げたり、新たな仲間の輪を広げたり、そんな夢のある活動だったら減免・減額してもいーかなー(はーと)』ってことかなと。

なので、事業計画書とその予算書・事業報告書とその決算書といった、団体のメンバー以外の方にもわかってもらえるような資料を準備したり、団体のメンバーの中でも「私たちの活動は、社会にとってこんな意味と意義があるんだと思う」「社会のこんな期待に、こういう観点でこたえようと努力してきたんだし、これからも努力しよう」みたいな団体のコンセプトの共有が必要になってくるのかなと思います。団体の「総会」とか、で。

私たちの「公共施設」を活かすために

新しくできつつある「生涯学習センター」は、建てるだけで1,636,200,000円かかっているそうです。

入札結果

大きい金額なので平仮名で書きますが、
じゅーろくおく
さんぜんろっぴゃく
にじゅーまんえん。

あんまり高い買い物なので、古賀市のお金だけでは足りず、いろいろな制度を使って建てられています。

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しかも、上記の金額には、先々の電気代とか、水道光熱費とか、受付や管理をするスタッフさんたちの人件費は含まれていません。

市民としての税金と、国民としての税金を使った高い買い物ですが、たぶん30年40年と使う建物ですので、次の世代さらに次の次の世代の人たちも暮らしを豊かにできる施設になってくれたらいいなと思います。ファンタジックな感じに。

さらに、これ以外にも、古賀での暮らしを豊かにしてくれる、たくさんの公共施設が…

そういう意味では、「減免・減額してもらってあたりまえ」「使えてあたりまえ」「存在してあたりまえ」みたいな気持ちではなく、使った分の利用料は払えるようにはなりたいですね。そして、今回登場してくる新たな制度のもと、減免・減額してもらったからこそ、社会にとってイイコトを、これらの施設で作り出していきたいですね。

そんなわけで、減免・減額をお願いしたいなという団体さんは、4月23日に説明会場へどうぞ。また、3月を期末として事業年度を区切ってある団体さんは、総会で団体としての振り返りを丁寧に行っていたほうがよさそうですね。(活用するけど、減免・減額は必要ないとかって団体さんは、無理して参加しなくてもよさそうです。)

【記事を書いた人】
千鳥足 大人の事情で、顔出しNGでしたが、いったん解禁しました。けど気が変わってやっぱり顔出しNGに戻る。 徳島県生まれ・福井県育ち。幼稚園から高校まで古賀にいたあと、茨城とか東京とか長崎とかで過ごしたのちに古賀にUターン。 趣味: 読書。遠藤周作とか吉村昭とか阿川弘之・阿川佐和子とかが好き。 お酒飲むのも大好き。