古賀という公共空間を多様な主体で豊かに…「公募型補助金事業」の報告会が開催されました(3/28)。

3月28日に公募型補助金報告会が開催されるということで、参加してきました。

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会場には、報告をされる団体さんのほか、市民活動支援センター「つながりひろば」に登録されているNPO団体のみなさんなど、多くの方が来場されていました。補助金という公金の使い道を確認しておこうと、議員さんの姿もちらほら。今後に補助金を活用したいという団体さんにとっては、どうやったら意味のある使い方になるのかな…という関心もあったようです。

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この日は、平成26年度実施分から始まった「古賀市公募型補助金制度」によって実施された事業群のうち、平成27年3月末までに完了する事業についてが対象です。

今日の報告に臨まれたのは、3団体の方々でした。

ガールスカウト福岡県連盟第31団
『「いざという時役立つ、ガールスカウトの知恵袋」~災害時に役立つ技術を知ろう~』
ガールスカウトの知恵袋


ガールスカウト団員(ぼかしあり)

※団員さんのお顔は、ボカシ加工をさせていただいています。

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ガールスカウト福岡県連盟第31団さんたちの事業は、日ごろの活動「そなえよ、つねに」に基づいた、思いと専門性の詰まった知恵袋としてのハンドブックの作成とその配布の活動でした。4つ折りの両面カラー・4000部のハンドブックに込められた思いと、その作成と配布にかかるプロセスを、スタッフの皆さんの現役の団員さんたちが報告してくださいました。

阪神大震災・福岡西方沖地震そして東日本大震災を経て、地震・火災・水害のみならずあらゆる災害への備えが必要とされてきています。古賀市内でも、行政区(自治会)ごとに地縁型の「自主防災組織」という機能・役割を持ってもらう取り組みが続いていますが、若い世代の方の参加が課題に挙げられていたり、特定の人にその備えの負担がかかっていたりとなかなか皆さん苦労されている声が聞こえてきたりもしています。

そんななか、行政の方や消防署の方、それに準じる消防団の方々、自治会の方々とはまた別の立場で、ガールスカウトという公益的な活動をしているからこそ、「私たちが日ごろの活動で培ったノウハウを古賀市の皆さんに役立てていただきたい!」そんな思いで、ハンドブックの作成にチャレンジされています。

それも、単に今までの活動をハンドブックに折り込んだだけではなく、「実際にそのノウハウを実践して、みんなで体験したものを掲載したこと」「小中学生によるガールスカウトの団員たちが、介護予防生きがい活動支援センターゆいで人生の先輩方と交流をしながら、人生の先輩たちにも体験してもらったり、人生の先輩たちから分けてもらった生活の知恵を折り込んでみたりしたこと」「健康福祉まつりや子どもわくわくフェスタで一般の人にも体験してもらいながら配布したこと」といった、作成と配布のプロセスを多くの方々と一緒に楽しんできたドラマもありました。

印刷費を中心とした約11万円の規模の事業ではありましたが、小中学生を中心とした団員さんたちが得た将来にわたる体験や、この事業に関わった多くの方々が防災に、そして古賀という地域に意識を向けた意義は大きかったのでは…と聞いていて思いました。

作成されたハンドブックは、保育所・幼稚園・小学校(1、2年生)に配布されたほか、市役所情報コーナー・市の総務課・リーパスプラザ・つながりひろば・サンコスモ古賀などで配布されているようです。気になる方はそちらへどうぞ。

星の子文庫
『文庫の成人式』
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内田美智子さん講演会

プレゼン風景
※ステキなお母さんたちが手作りした、民話「こぶとりじいさん」の人形劇用の「鬼」。エプロンみたいに体に身に着けると、あなたも鬼になれます。
舞の里地区で文庫活動をされている「星の子文庫」さん。里山を造成して、急に住宅地になったエリア「舞の里」で、地道に活動を続けてこられ、今年が20年目となりました。この間、発起人の方の自宅を開放していたものが、地域の理解を次第に得て、地域の公民館(集会所)を使えるようになっていったり、かつて子どもとして本の読み聞かせ会等に参加していた子供たちが、大人になって舞の里に戻ってきたりと、いろいろなドラマを経験されてきたそうです。

そんなこれまでの経緯を大事にしながら、「社会力を持った子どもたちを育てよう!」「地域の若者といっしょに活動しよう!」「子どもを育てる保護者のサポートをしよう!」という思いを持って、公募型補助金事業に取り組まれたそうです。

活動の一つは、地域の子どもたちと大人が出会う、地域の団体との連携をテーマにして取り組んだ、7月の七夕会。文庫活動に取り組む志で繋がる団体として主催するなかで、地元の地縁で繋がる子ども会育成会と老人クラブの皆さん、そして舞の里小学校の先生方と一緒にチャレンジされました。

立ち見どころか会場に収まり切れないほどの熱気と、文庫のスタッフの皆さんがステージで見せるものだけではなく、自分もステージに立ちたい!と思わせるほどの楽しみがあったそうです。もっとも、会場がもともと狭いということや、演じたいという思いを寄せた子どもたちに十分に活躍の場を提供できなかったかもしれない…という反省材料も報告されていましたが、それらの改善策はその年の12月に活かしてみました…とのこと。

活動の一つは、20周年を記念して、いずれは一人で生きていくことになる子どもたちへ、親が子に遺せるものは…という思いを込めて実施された、助産師・内田美智子さんをお迎えして2月14日に開催された講演会。開催前のご案内だけ、古賀すたいるでも取り上げさせていただきました。あれも公募型補助金で実現ができた事業だったんですね(@_@;;

サンコスモ古賀の会議室を会場にして、126名もの参加者を集めて開催されたこの講演会は、子育て中の若い子育て中の保護者の方や、小中学生、そしていずれ親になる大学生・社会人など、星の子文庫さんが聴いてほしいとおもっていた方々にたくさん聞いていただき、しかも、アンケートによればそのほとんどの方が大変有意義がったという感想を寄せてくれたそうです。

補助金を使うことや、星の子文庫の活動を支える多くの方々との連携で、20周年の節目の事業を実現できたこと、その一方で本来「星の子文庫」として大切にしたい、地道で継続的な活動を改めて見つめなおす、そんな意義のある一年になったようです。

特定非営利活動法人 エコけん
『「白くまくんをすくえ!すごろく」バージョンアップ版の作成』
時代に合っていない内容


ゴール後の「木」


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古賀市で環境分野で地道な活動をされてきている「エコけん」さん。団体として掲げているミッションは大きく2つ。1つは持続可能な開発の為の教育を地域に根付かせること。2つ目はより多くの人が自分の力を社会で提供しやすくする為の環境整備。

このミッションをもとに、古賀清掃工場(エコロの森)再生・展示棟の運営を一部事務組合玄海環境組合から受託してリサイクルの仕組みや環境負荷の低減・ゴミ削減へのPR活動をされていたり、地域や学校への環境啓発の出前教室・イベントなどを行っていたりされています。

今回の事業は、その地域や学校への環境啓発の出前教室・イベントなどで活用するすごろくマップの改良。「白くまくんをすくえ!すごろく」と題されたこのマップは、小学校を中心に、数々の講座で愛用されてきたもの。ただ、時代の変遷を経て、子どもたちに実感を持ってもらえないものや、子どもを取り巻く社会環境の変化など、ちょっと講座で使うには差しさわりのある部分が増えてきたそうです。

たとえば、新聞を購読しない家庭が増えたので古新聞のリサイクルについてイメージしてもらえないとか、生ごみの削減のため残さず食べましょうと書いてあったけれどアレルギーへの配慮がいるとか、電気代を無駄にしないようにクーラーは使わないようにしようと呼びかけていたけれど熱中症が心配とか…。いろいろ課題山積で困っていたとのこと。

そこで、今回の公募型補助金を活用してバージョンアップしましょう!というものでした。
「わかりやすい」「親しみやすい」「生活と結びついたもの」を目指して、ステキなものができあがったそうです。

バージョンアップにあわせて見直したコンセプトは、「ぐるぐるまわろう!」。循環する社会、リサイクルを楽しめる社会、世代を超えて繫ぐ社会をイメージして、なんと印刷物上にはゴールがありません。

バージョンアップした「すごろく」での講座はすでに実践が始まっているそうですが、そのプログラムの中で、気づきの中で講座としてはゴールを迎えられるそうですが、「すごろく」をきっかけとした環境への思いは、講座としての「すごろく」が終わっても受講した方々の心の中にしっかりと息づく…ようです。

そんなこんなで、想いの詰まった報告会。写真の投影による実際の模様をパワーポイントにまとめたり、団体のメンバーで実演をしたりなど、それぞれ大いに工夫されて、各団体たったの10分の持ち時間を過不足なくしっかりとまとめて報告されていました。それぞれの団体さんとも、「補助金が欲しくて行って、やれやれ終わった…」というのではなく、補助を受けて行った事業をきっかけに、さらに次の歩みに視点を向けていらっしゃったのがとっても印象的でした。

今回の報告会は、平成26年度で事業が完了する団体さんによる報告のみでしたが、26年度から複数年度にまたがって事業を行っている団体さんや、平成27年度から新たに補助を受けて事業を行う団体さんも多数存在しています。そして、27年度中には、28年度から新たに事業を行う団体の公募もはじまります。

そのため、この日の報告会はわずか3団体でしたが、ほかにも多数の団体さんが補助の制度を活用して、古賀の中にある課題の解決に取り組んでいたりといろいろな動きが進んでいます。

さらに、これとかこれとかによれば、補助の制度だけではなくもっといろいろな人がいろいろな形で活躍できる仕組みを作ろうとされています。そんなわけで、これからこれらの制度をもとに、古賀がもっとワクワクドキドキするかもですよ!

【記事を書いた人】
千鳥足 大人の事情で、今のところは顔出せず。 徳島県生まれ・福井県育ち。幼稚園から高校まで古賀にいたあと、茨城とか東京とか長崎とかで過ごしたのちに古賀にUターン。 趣味: 読書。遠藤周作とか吉村昭とか阿川弘之・阿川佐和子とかが好き。 お酒飲むのも大好き。

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