2018年の出初式(その2)「火消し」の技と心意気を一堂に。消防団員さんの火消節や、消防士さんのはしご乗り!

2018年1月7日の出初式の(その2)です。

その1の記事はコチラ。

その後、出初式は、日ごろの訓練の成果を披露する時間に。基礎的な行動訓練や放水活動だけではなく、江戸期からの火消しとしての技と心意気のつまったものが…

消防太鼓・まとい振り・火消節

消防団のみなさんからは、勇壮な「まとい振り」が。地域の各分団から集まった18人の方々が、太鼓の音に合わせて「まとい」をちからいっぱい振り続けます。

「火事が起きていること」「その消火活動をしていること」を周囲に伝えるとともに、「まとい」を振り続けることで仲間の奮起を促します。

Wikipediaによれば、消火すべき建物の風下の建物の屋根に上って振り続ける役割だそうで、纏持ちの上がった家が焼ければ纏も纏持ちと一緒に燃えてしまうため、「纏を焼くな」とばかり各自が必死に働いたとのこと。単に体力、威勢ともに優れたものが「纏持ち」に任命されただけではなく、文字通り最後まで延焼を食い止める存在だったわけですね。

さらには、「火消節」「消防太鼓」の披露も。

火災現場での声量とその響き、そして声以上に伝えることができた通信手段「太鼓」のワザは、火災現場への迅速な到着や、混乱する現場での役割分担や状況把握を助けてくれるものでしょうから。

はしご乗り

粕屋北部消防本部のみなさんからは、はしごの上で機敏な動作を魅せる「はしご乗り」の披露が。

約7メートルのはしごと、おのおの1本の鳶口(とびぐち)を持って登場。トビの嘴(くちばし)のような形状の鉄製の穂先を長い柄の先に取り付けた道具で、消火作業では障害物の除去や解体に使われていたもの。江戸時代には鳶口で出火した周りの建物を引き倒すように破壊して火事の延焼を防いだりしていたものだそうです。

この鳶口を使って、はしごを人力で固定。

その状態のはしごに、「乗り手」の方が登っていろいろな動作を…

限られた身体の部位で体重を支える力、そしてバランス感覚。
下で支えている仲間の方との信頼関係のもとでの俊敏なうごき。

ドローンとかない時代、かつての「火消し」の方々が、火災現場を見つけたり、現場で高所からみて状況を把握したりするときに使っていた道具「はしご」。これを使いこなすためには、日常からこうした動きができることが不可欠だったのですね…

どれだけすごいかは、これは動画を見ていただいたほうが…。びっくりですよー。

(2人ずつ、3回にわたって披露していただいたもののうち、3回目に披露していただいた方々の一部分です。)

一斉放水

さらには、消防団から4つの分団のポンプ車と、粕屋北部消防本部からハシゴ車が参加しての一斉放水。

赤色灯をつけ、サイレンを流しながら、さっそうと出動する車両群。車両から降りるなり、水源を探してポンプと接続。そしてホースを伸ばし火災の状況にあわせた筒先をつけて、想定した火点めがけて放水。それを4台のポンプ車と、1台のハシゴ車が連携しながら指揮のもとに一斉に。

ハシゴが高いところまで…。

4つのポンプ車からは、青・緑・黄・赤の着色水が勢いよく飛び出します。ハシゴ車からも放水されていたのかもしれませんが、私の場所からはあっという間に水煙がハシゴ車を覆い隠してみえなくなっちゃいましたけれど、いずれにせよ刻々と変わる火災現場で、位置取り・役割分担・水源の状況などなどを想定した訓練を日常からしていないとこんな披露はしていただくことができないんだなぁ…と驚いたところ。

火災はもちろん、水害、台風、事故などいろいな災害等に備えて訓練を重ねている消防団員さんや消防士さんと支えている方々の存在は、日常を暮らす私たちに大きな安全と安心をもたらしてくれていますね。また、出動時の活躍だけではなく、そもそも火事や災害を起こさないように見回り・点検など地道な活動の積み重ねをしていただいていることも、忘れないようにしたいところです。

【記事を書いた人】
千鳥足 大人の事情で、今のところは顔出せず。 徳島県生まれ・福井県育ち。幼稚園から高校まで古賀にいたあと、茨城とか東京とか長崎とかで過ごしたのちに古賀にUターン。 趣味: 読書。遠藤周作とか吉村昭とか阿川弘之・阿川佐和子とかが好き。 お酒飲むのも大好き。

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