平成27年度分の「公募型補助金」に基づく事業の報告会が開催されました(4/23)【後半分】

必要に応じて「補助金」を出しながら、公共空間を豊かにしてくれる仲間を育てるとともに、行政だけでは行き届かない公共サービスの充実へ向けて、担い手の裾野づくりに力を入れるべく古賀市役所さんが始めた「公募型補助金制度」。

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前半4団体さん分のレポートに引き続き、4月23日に行われた報告会の後半4団体さん分のプレゼンを伺った感想です。

古賀市商工会【駅前商店街土曜夜市】

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かつては古賀で一番の賑わいをみせていたJR古賀駅の西側の商店街。

時代の移り変わりと共に、自動車社会になり、古賀駅の東側にも出入り口ができて人の流れが変わり、ショッピングモールなんかもでき…。その一方で、後継者の方がおらずシャッターをおろしてしまったお店も残念ながら増えてきてしまっています。

そうした中、やはりここは古賀の玄関口!私たちが「にぎわい」を生み出さずにどうするんだ!と立ち上がった商店主のみなさんが、古賀の商工会さんを動かし、そして古賀市役所さんもその熱意で動かし、市の補助事業を活用した夏の恒例イベントとして開催したものが「土曜夜市」。

この日の報告では、商店街のみなさんの思いに応えた市内の様々なプロ・アマチュアのミュージシャンや、古賀にゆかりのある市外の方々を招聘してのステージイベントや、商店街あるいはその関係の方々の出店など、夏を彩る、商店街らしい企画とその成果、さらには波及効果について主催者としての自己評価および今後の展望が語られていました。

わんにゃんフレンズ古賀
【ボランティアによる飼い主のいない猫の捕獲避妊去勢手術・啓発活動】

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野良猫。自然のなかでたくましく・したたかに生きるネコちゃんたちですが、人間の暮らしと共存する中で、人間となかなか折り合いのつかないネコちゃんもいます。そうしたネコちゃんたちが天寿をまっとうできるかというと、人間がその都合で命を奪うこと(奪わざるをえないこと)もあります。また、そもそも野良猫としての暮らしを望んでいなかったネコちゃんたちも多数います。つまるところ人間側の都合で振り回しているのに…。

というわけで、野良猫を増やさないこと/野良猫にまつわる猫の諸問題をそもそもの原因から解決することを目的に取り組んでいるのが「わんにゃんフレンズ古賀」さんの活動。

古賀市の補助金も活用しつつ、福岡県の制度やショッピングモールのCSR活動のサポートを受けつつ、野良猫を安全に捕獲(trap)して避妊去勢手術(Neuter)を施し、元の生活圏に返す(Return)という一連の活動(TNR活動というそうです)を地道に継続的に取り組まれています。

古賀市役所さんも単に補助金を出すのみならず、広報誌にその紙面を割いたり、ホームページで話題にしたりして応援しています。

人間の暮らしと猫の共存を図るということで、個人の財産権との調整をはかるため、民間と民間の取り組みを行政として下支えして「公共空間」として魅力的な古賀市にしようということで、これまでの成果を踏まえて今後も継続して取り組めるようにしたいと今後の抱負を語られていました。

特定非営利活動法人古賀新宮子ども劇場
【プレーパークの定期開催から常設に向けたプレーワーカーの育成事業】

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最近は、社会の変化にともない、子どもが自由に遊べる空き地や里山なんかが減ってきているといわれています。公園も、せっかく設置されているけれど、禁止事項が多くて、公園にやってきてもベンチでスマホやDSで遊ぶしかないっていうこともあったりして、子どもたちにとってなかなか楽しめない世界になってしまっていたりするようです。

そんななか、(1)自由に遊べ、やりたいことを見つけて実践していく体験ができる場を作る(2)大人がついて、禁止事項をなるべく減らしておき、失敗を乗り越えて達成感を得られる環境を作る(3)人とのやりとりをつくり、人とのコミュニケーションのとり方を学んだり、トラブルの解決の仕方をまなぶための空間【プレイパーク】となりえる場所を古賀に作ろう!と取り組んでいる【古賀新宮子ども劇場】のみなさん。

まずはこの【プレイパーク】に寄り添う大人の力を蓄えるために、講演会の開催による理解者の裾野づくりや、プレイリーダーと呼ばれる専門職の養成に向けた取り組みが展開されています。

都市公園である千鳥ヶ池公園を舞台に、子どもたちに寄り添い、オトナならではの力で空間そのものを作る大人や、子どもたちに寄り添い子どもたちの憧れのお兄さん・お姉さんになろうとしている高校生・大学生や若手社会人の熱意は、きっと楽しく遊んでいる今の古賀の子どもたちの成長として花開くのでしょう。

子どもの居場所・大人の居場所・若者の居場所・乳幼児の親子の居場所として、引き続きいろいろな工夫をしながら今後も継続して活動を続けたいと古賀新宮子ども劇場のみなさんは今後の抱負をお話されていました。

古賀子どもの本の交流会
【「東北記録映画三部作」上映~3.11語ること・きくこと】

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時代と共に移り変わる記憶。その記憶の変遷を残し伝えるための記録。その記録も、活字だけではなく、能・狂言などの芸能活動や絵画、そして口伝による伝承など、いろいろな形で残されます。さらにいえば、時代によって記録の解釈も変わります。

そんな中起きた、平成23年3月11日の東北大震災。忘れたい思いになる記憶。被害を受けて壊れ失われた記録。それでも後世に残したい記憶と記録。場所は違えども、古賀で共有したい記憶と記録。

そんな思いから、読書文化の振興や子どもへの読み聞かせ活動を続けている「古賀子どもの本の交流会」の皆さんが、本を大事にしているからこその復興支援として取り組まれたのが記録映画「なみのおと」「なみのこえ」「うたうひと」の東北記録映画三部作の古賀での上映会。

3つの映画を、年間をとおして上映会を開催し、その感想を参加者で語らうこと。
上映会の折に、ただ映画を見るだけではなく、映画ゆかりの方や東北大震災を被災された方の思いを聞くこと。
そして古賀での体験を記憶として自分の中に織り込み、古賀で同じときを過ごす仲間や、次世代の方に、古賀なりに伝え残すこと。

そんな取り組みの成果を、情熱たっぷりに報告が届けられました。

この事業に取り組んで、ふと古賀にもたくさんの記憶と記録があり、それが大事に伝え残されているかな?という気づきや、この事業に取り組んだ経験から抱く熊本地震の被災者の方への思いなども語られていました。

【記事を書いた人】
千鳥足 大人の事情で、顔出しNGでしたが、最近解禁しました。 徳島県生まれ・福井県育ち。幼稚園から高校まで古賀にいたあと、茨城とか東京とか長崎とかで過ごしたのちに古賀にUターン。 趣味: 読書。遠藤周作とか吉村昭とか阿川弘之・阿川佐和子とかが好き。 お酒飲むのも大好き。

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