自分で見つける「これからの過ごし方・生き方」vol.1(【団塊世代の人生プランニング講座】by古賀市介護支援課)

21世紀になって、社会全体の先行きの話になると、景気のいい話はあんまり聞かず、なんか元気を吸い取られるような感じがします。私だけだったらいいんですけれど、皆さんはいかがでしょうか。のっけから暗い話ですみません。

いろいろ考え方はあるんだと思いますが、いろいろ社会の仕組みが変わって、それに応じた暮らし方・働き方ができあがるまでの辛抱なのかなーと。また、むしろこれからの社会にあわせた、古賀でこれからの時代を過ごすなりの暮らし方・働き方を見つけていく努力がいるのかなーと。

社会の仕組みが変わっちゃった理由は、やっぱりよく言われる「少子高齢化」「世帯の核家族化」そして「雇用形態の多様化」があるんでしょうね。

古賀市の少子高齢化

これまでの国勢調査をまとめたものによれば、昭和55年に35,562人だった人口は、平成22年には57,920人へと増えました。その一方で、人口の中に占める65才以上の方々の割合は、昭和55年に8%だったものが、平成22年には19%と、人口全体の伸び率を上回るスピードで高齢化が進んでいます。

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古賀市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画(平成27~29年度)で採用された将来人口推計では、平成22年に19%だった高齢化率が、平成27年には23%に、さらに平成37年には29%へと進んでいく見通しが示されています。いろんな推計の方法や前提条件があるなかでの見通しではありますが、いろいろな対策はあれど、高齢化は進んでいくのでしょうね。

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また、その古賀市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画(平成27~29年度)では、その人口推計のもと、現時点での基準を前提としての介護が必要な方の増え方の見通しも示されています。

高齢化2

将来に、これだけ介護を必要とされていることになる一方で、その時に介護をすることになるご家族や、介護分野で働く方々の状況を考えると、正直言うとちょっとぞっとします。核家族化も進んでいるからです。国勢調査の推移をみても、一世帯あたりの人員数がどんどん減ってきており、若い世代の独立や古賀への進出企業さんの独身寮が増えた要素もあるのでしょうが、三世代同居の減少や高齢単身世帯の増加を想像してしまいます…。

昔なら、三世代さらにはもっと大きな世帯の中で、家庭の中で助け合いができていたものが、核家族化や高齢単身世帯の増加もあって、地域での助けを必要とする状況になってしまっているようです。もっとも、助けを求める側も、求められる側も、お互いに慣れていないので、気づきと動きがなかなかうまくいかないのですが…(自戒を込めて)。

その他、進学率の向上と、晩婚化・未婚率の上昇とあいまって、昔なら祖父母世代が働き手として現役のうちに孫世代が働き始めていた傾向が多かったものが、祖父母世代が定年を迎えてもなお孫世代が就職時期を迎えていなかったり、親世代が子育てと介護を同時に迎えて大変だったりしています…。

これからの古賀を舞台に、どう楽しく暮らす!?

このように少子高齢化にともなう社会の仕組みがごろっと変わってしまった古賀市を、暮らしの舞台に選んでみた私たちが、人生の初めから終わりを通して楽しく過ごすためには、生き抜くための知恵をちょっと身に着けておいた方がよいのかもしれません。また、現在の社会の仕組みを踏まえて、これまで・これからの人生を振り返ることも。

たとえば、雇用されることだけにこだわらず、自分で仕事を作っちゃうことも考えるとか。そういう方をバックアップするために、古賀市役所さんも創業とその支援ができる環境づくりに取り掛かり始めたりしています。「創業する人応援します!」という計画を国に認定してもらったり、その計画と関連して古賀で事業に何かチャレンジする人を支えられるかもしれない金融面での支援を実現しやすく銀行さんとタッグを組んでみたり…。子育てや介護をしながらも働くことができる環境や、定年後も社会に仕事・活動の担い手としてこれまでの経験を活かせる環境をつくろうとしています。

そんな中、年齢と経験を重ねてきた方々と直接に向き合う古賀市の介護支援課さんが、社会福祉協議会さんとタッグを組んで取り組む【団塊世代の人生プランニング講座】がまもなく始まろうとしています。

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今回の講座は、団塊世代の方を中心に、それ以上の経験を積まれた世代の方や、団塊世代を追いかけている世代の方々を含めた「おおむね50才以上」の方で、ご自身のこれからや、ご自身の周囲の方のこれからを楽しく考えてみたい方々が対象だそうです。自分の住んでいる近隣や、古賀市内の身近なところで、何か楽しいコトを見つけてみたり、作ってみたり、探してみたりしたいなーと思っている方へのヒントを詰めて、準備されています。

また、受講生同士で、新たなご縁をもとに、何か新しいことにチャレンジできるかも!?
いわば、「部活サロン」の人生の先輩方向けバージョンって感じ?

対象となっている世代の方は、ぜひご注目。
また、読者の皆さんにとって大切な方が、この講座に参加することで何か人生を豊かにできそうな気がしたら、おススメされてみてください。

【記事を書いた人】
千鳥足 大人の事情で、顔出しNGでしたが、いったん解禁しました。けど気が変わってやっぱり顔出しNGに戻る。 徳島県生まれ・福井県育ち。幼稚園から高校まで古賀にいたあと、茨城とか東京とか長崎とかで過ごしたのちに古賀にUターン。 趣味: 読書。遠藤周作とか吉村昭とか阿川弘之・阿川佐和子とかが好き。 お酒飲むのも大好き。

「自分で見つける「これからの過ごし方・生き方」vol.1(【団塊世代の人生プランニング講座】by古賀市介護支援課)」への2件のフィードバック

  1. 対象者が50歳以上としているので、目標値として若い世代に焦点当てているようです。結構なことだと思っています。
    市内のボランティア団体は数々ありますが、どちらかというと後継者がいない、若者の参加が少ないといったことを耳にします。
    スケジュールの中に専門家を入れて学ぶとしていますが、市内ボランティアの方々の取組む姿勢や地域に貢献する姿勢など身近な所の知恵を生かすのも意義があると思っています。

    1. 宿理さま

      コメントありがとうございます。講座の紹介の原稿を書いていてまさしくそういうこと考えてました。たとえば市民活動団体の一つ「古賀すたいる」だったら、講座受講生の方に、これまでの経験に基づいた記事書いてみませんか!?とかご提案できますしね。

      また、各団体のフィールドに講座として参加できなくても、ゲストスピーカーみたいな感じで、年齢と経験を重ねたうえで現在の活躍に至る経緯やポイントなどを紹介しつつ、団体紹介もしちゃう感じで各回を盛り上げたり受講生さんが共感を持てる時間にできたりしたらいいですよね。

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